[サイトマップ]  ホーム 私達の活動 > 研修・学習会一覧表 > オピニオンリーダー養成講座 Ⅱ

オピニオンリーダー養成講座 Ⅱ(参加者32名)

あすかエネルギーフォーラムは生活者の視点でエネルギー問題について考え・行動する仲間たちが

視野を拡げ、活動を活発にするための講座や研修を実施しています。

 

2008年7月11日(金) 千葉市:放射線医学総合研究所見学

2班に分かれて、独立行政法人放射線医学総合研究所を見学しました。
写真:千葉市の放射線医学総合研究所正門  写真:放射線医学総合研究所内各センター建物
JR総武線稲毛駅が最寄の独立行政法人放射線医学総合研究所正門。東京ドーム3個分の敷地には植栽も多く緑に覆われていますが
各研究センターは窓の無い建物も多く工場のような感じです。
写真:放射線防護研究センター  写真:重粒子医科学センターの模型を前に概要説明を受ける  写真:分子イメージング研究センターでPETの説明を受ける
左から:放射線防護研究センター・重粒子医科学センター・分子イメージング研究センターで説明を受ける受講者。

2008年7月12日(土) 東京・虎ノ門 虎ノ門パストラルにおいて開催

「原子力の安全性と最近の話題」

写真:原子力の安全性と最近の話題について講演する東京大学、大橋弘忠教授

東京大学システム創生学専攻 教授 大橋 弘忠氏

中々理解することが難しい原子の世界から原子力発電の問題とは何かまで、1時間半にぎゅうっと詰めてお話いただきました。
1.原子力を勉強しよう
2.原子力の安全問題
3.最近の話題を考える

4.本当の問題は何か、の4つの項目に分けてお話いただきました。「現在の設計では原子炉が爆発するとか、放射能が垂れ流しになることは考えられない。炉心の健全性を保てば、放射能漏れといっても二次放射能に限定される」との内容は鮮烈でした。

講演を聴いて   N・R

「原子力を勉強しよう」で、すべての物質は原子の集まりであるという原子の世界からお話は始まった。
身の回りの原子は10種類ほどで考えていたより少ない原子で組み合わされているとのこと。核分裂で生まれた中性子の特徴。沸騰水型と加圧水型の違いを知る。
「原子力の安全問題」の話の中で、放射能はほとんどが燃料の中にあり、私たちが報道で知らされる放射能漏れのトラブルはすべて放射化された二次放射能と呼ばれるものだということ。
たとえ事故があっても炉心燃料が健全であればよいという断定した言葉があった。炉心を止める、冷やす、閉じ込めることで大丈夫であり、核熱反応を止めるのは簡単だと言う。
安全確保では、深層防護(多重防護)の仕組みを素人の私にも理解できるような説明があり、思い込みでの怖さを払拭させてくれた。又、今まで起きた種々の事故の原因説明もわかりやすいものだった。
トラブルは発生するものでそれはシステムが分かる窓であるが、実際は社会事件化され人々を何となく不安である、という過剰反応を引き起こすことが往々にしてある多すぎるステークホルダー(利害関係者)にも触れていたが、確かに地元にいても原子力関連事業に関わる立場で視点や論点が変わり分かりにくさを作っていると感じることがある。
まとめとして話された、原子力関係者と国民が対立するのではなく、双方が責任を持って関わっていくことが必要との言葉が大事であると理解した。

 

生活者の視点で考えるエネルギー・環境問題
~家庭の省エネルギー実践編~

 

写真:「家庭の省エネルギー実践編」を講演する大庭みゆき氏株式会社環境エネルギー総合研究所 大庭みゆき氏

永年省エネルギーセンターで研究されていた大庭氏のお話は具体的な数値がポンポン飛び出しました。
家庭のエネルギー消費を決定する4つの要素は 1.気候風土  2.住宅  3.使う機器  4.その人の暮らし方。
だから全国的な統計に基づく省エネ行動で自分の家庭が省エネできるとは限らない。
我が家では何が一番エネルギーを消費しているのか、を把握して一番多いところでの改善が有効、

そして家族の形の変化に伴いぐ~んとエネルギー消費が増加することが予想される場合には増える前に効率的な機器へ交換してエネルギーの増加を防ぐ。身体のお肉とおんなじでついてからダイエットするのは至難の業です。とのお話には皆納得!

講演を聴いて   Y・S

「原子力」というと「チェルノブイリ」、それに対して新エネルギーはとても夢のある分野だと、9年間の義務教育で「刷り込み」が子どもたちに行われている。
そしてスーパーなどで当たり前のように行われている日常のサービスが、いかに省エネとかけ離れているのかという切り口から、私たちに省エネの大切さとそのやり方を、専門家の立場で非常にやさしくわかりやすく講演された。
家庭で省エネルギーを実践するためには、きちんとした知識が必要だということ。例えば炊飯器で炊いたご飯は保温せずに必要な時に電子レンジで「チン!」して食べたほうが省エネだとか、冷蔵庫は使い勝手、エアコンは省エネ効率で選ぶと良いなど、実生活にかなり役立ちそうな知識は多岐に渡っていた。
疑問に思ったことは、一つ一つ自分で実験をし、その体験をもとに聞き手に伝えるという大庭氏の姿勢には非常に感銘を受けた。また、機器の省エネ表示には絶対評価方式と相対評価方式とがあり、企業側は絶対評価を出してくるが、私たちが欲しい情報は相対評価方式なのだという言葉にも共感できた。
日本の国は南北に長く、その地域によって、また家族構成によって省エネのやり方は様々で当然である。
それが自分の生活に合うのかということを自分たちで考え、実践し、その結果を実体験として他の人に教えるのが一番いい省エネなのだと、この講座から学ぶことができたと思う。そしてこの学びを、自分の生活に最大限の努力をもって役立てていきたいと思わせてくれた時間だった。

 

主催 NPO法人あすかエネルギーフォーラム