第1部:講演「知って得するエネルギー相談所」  講師:弁護士 住田裕子さん

講演を聴いて
あすかエネルギーフォーラム N・K

 

写真:満員の会場で講演する行列のできる法律相談所-住田弁護士・番組の裏話から地球温暖化へ話が展開

法律相談をお茶の間に普及させたテレビ番組「行列のできる法律相談所」に出演し「法律の母」の役どころで番組の人気を高めた住田裕子弁護士の講演はテレビ収録の裏話から始まった。番組がヒットしたのは弁護士により同じ事象も解釈が異なる意外性によるものであり、それを際立たせるために登場弁護士4名にはそれぞれ独自の個性(キャラ)が割り振られている。つまり、出演者も法解釈も多様性のある構成が視聴者に受け入れられたもの。またスマップも個性尊重路線により人気の盛り返し&維持に成功したがこれも多様性の成果である云々。そこから、ご自身の番組がらみのダイエットに話題は移行。筋肉トレーニングによりエネルギー消費を高め不要な飲食(甘味・お酒など)を避け体重を減らす方法を選択し2ヶ月で10.7kgもの減量に成功されたが、筋力トレーニングは「ちょっと頑張る・半歩チャレンジ」の継続が重要、と何時までも減量に成功しない私には耳の痛い話の展開だ。筋力トレーニングの前に食べるべきは「ご飯・おにぎり」と意外な情報から、日本食は多種多様な食材から成りバランスの良い長寿食である。日本人に合った日本の食べ物を大切にしたい、と地球規模の環境へ話は進んで行く。楽しく聴いていたが、知って得するエネルギーのお話はいつ始まるのかと案じ始めた潮時に本題へ導く展開はさすがだ。温暖化の影響とその原因であるCO2をどのように削減するべきかへ話は移行する。

・CO2削減の具体的方法

省エネ優等生と言われている日本だけれど、家庭やオフィスではエネルギー使用量が増えている。私たち1人1人が日々少しずつ頑張ろう=「1人1日1kgCO2を削減」を達成するには・・・と冷暖房の温度設定から車の使い方、200年住宅提案まで、具体的で多岐にわたる手法の紹介があったが、意識の転換と身近なことを日々少しずつ頑張る点では体重のダイエットと同じこと。前段の「ちょっと頑張る・半歩チャレンジ」がここで効いてくる。

・エネルギー源は何が良いのか

省エネはもちろん大事、新エネにも頑張ってもらいたい。だけど期待の新エネは頑張っても総エネルギーの3%が上限なのが現実。石油・石炭・天然ガスはCO2を出すとすれば原子力はやむをえない選択だ。バランスを取り、リスクを分散する意味でも電気の1/3位を原子力で賄うことは必要。と話が進むと「多様性が大事」との前段のキーワードはエネルギーにも当てはまることが分かる。

・冷静に判断しよう

勉強すればするほど原子力発電の必要性を知った。かつて夢のエネルギーだった原子力はチェルノブイリ事故以後一転して悪いイメージとなったがイメージだけでなく冷静に考えることが必要ではないか。今まで原子力に反対していた世界のNPOも「CO2対策として原子力は必要な選択肢の一つ」と認めるようになり、日本が原子力の平和利用に徹していることは評価を受けている。冷静に現実的な判断をすれば原子力は否定できない、と踏み込んだ発言に続き、原子力発電を認める話をすると「どこからお金をもらっているのか」と言われそうだが、ひも付きではないのが自慢!しがらみ無く自分で判断したことをお話している。ときっぱりした口調はとても潔かった。

 

 

 

主催 Ene Female21・NPO法人あすかエネルギーフォーラム